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ダーツ大会 アマチュアで賞金を稼ぐ方法【完全ガイド】

趣味で始めたダーツにすっかり夢中になり、「もっと上手くなりたい」「自分の実力を試したい」と感じ始めると、次に気になるのがダーツの大会ではないでしょうか。

ただ、いざ大会への参加を考えると、自分のような初心者やアマチュアでも参加できるか、どうせなら大会で賞金を稼ぐことなんて可能なのか、といった期待と不安が入り混じるものです。中には、賞金をもらうのは違法ではないかと心配になる方もいるかもしれません。

また、上手い人たちとのレベルの差を考えてしまい、一歩が踏み出せないこともあるでしょう。一般大会での賞金額の相場は一体どのくらいなのか、そしてその先にあるアマチュアからプロになるための道筋はどのようなものなのか、知りたいことは尽きません。

この記事では、ダーツ大会の賞金に関するあらゆる疑問に答え、アマチュアプレイヤーが大会で輝くための具体的な方法を、法的根拠から具体的な戦略まで徹底解説します。

記事のポイント

  1. アマチュアが参加できる賞金付き大会の種類
  2. ダーツの賞金に関する法的な知識と注意点
  3. 大会へのエントリー方法と必要な準備
  4. ステップアップしてプロを目指すための道筋

目次

ダーツ大会でアマチュアが賞金を狙う方法

  • 賞金が出るアマチュア・一般向けダーツ大会の主な種類
  • ダーツの賞金は違法?賭博罪との関係性を解説
  • アマチュアスポーツの賞金と大会規模別の相場
  • 初心者でも参加できるハウストーナメントの探し方
  • 【2025年版】注目のダーツ大会年間スケジュール

賞金が出るアマチュア・一般向けダーツ大会の主な種類

「ダーツの大会」と聞くと、プロ選手だけが競い合う華やかな世界を想像するかもしれませんが、実際にはアマチュアプレイヤーが主役となる大会が数多く開催されています。賞金や豪華な賞品を狙えるチャンスは、全てのプレイヤーに開かれています。

主に、「ハウストーナメント」「大規模オープントーナメント」「お祭り系イベント」の3つのカテゴリーに大別できます。

まず、最も身近で参加しやすいのが、ダーツバーや各種店舗が独自に主催するハウストーナメントです。参加者は数名から数十人規模と小さく、常連客も多いため非常にアットホームな雰囲気です。大会の独特な緊張感に慣れるための第一歩として最適と言えるでしょう。

賞金が出る場合もありますが、高額なケースは稀で、名誉や参加者同士の交流が主な目的となります。賞品として最新のダーツグッズや店舗で使える割引券などが贈られることも多く、参加するだけでも十分に楽しめます。

次に、より本格的で競技志向の強いプレイヤーの目標となるのが、「DARTSLIVE OPEN JAPAN (DLO)」に代表される大規模オープントーナメントです。これらの大会の最大の魅力は、プロ・アマの垣根なく、誰でもエントリーできる点にあります。

日本全国の主要都市を転戦する形で開催され、数百人規模のプレイヤーが集結します。参加者の実力(レーティング)に応じて細かくクラス分け(ディビジョン分け)が行われるため、ダーツを始めたばかりの初心者でも、自分と同じレベルの相手と真剣勝負を繰り広げることができます。

上位入賞者には高額な賞金が用意されることもあり、多くのプレイヤーにとって大きな目標となっています。

そして、ダーツを競技としてだけでなく、文化として丸ごと楽しむことができるのが「日本ダーツ祭り」のような大規模イベントです。これはトーナメントが中心というより、ダーツに関連するあらゆるコンテンツが一堂に会する祭典です。

トッププロとのチャレンジマッチ、有名メーカーのブース出展、限定グッズの販売、最新ダーツマシンの先行体験など、内容は多岐にわたります。入場無料であることが多く、プレイヤーはもちろん、ダーツに興味がある友人や家族を誘って訪れるのにも最適です。

もちろん、イベント内では当日参加可能なトーナメントも多数開催されます。

アマチュア向け大会のポイント

大会の種類によって目的や雰囲気が大きく異なります。まずは近所のダーツバーで開催されるハウストーナメントに参加して、試合の流れやマナー、独特の緊張感を体験するのが王道です。

そこで自信をつけ、さらなる高みを目指したくなった時に、DLOのような大規模大会に挑戦するというステップアップがおすすめです。

ダーツの賞金は違法?賭博罪との関係性を解説

大会に参加して賞金を目指す上で、多くの人が一度は気にするのが「賞金をもらうことは法律的に問題ないのか?」という点でしょう。

結論から言うと、現在、公式に運営されているほとんどのダーツ大会の賞金授与は合法であり、違法性を心配する必要はありません。その法的根拠を正しく理解しておくことで、より安心して大会に臨むことができます。

賞金が関連する法律は、主に「刑法185条(賭博罪)」「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」の3つが挙げられます。

刑法185条(賭博罪)との関係

賭博罪が成立するかどうかの重要な判断基準に「相互的得失の関係」という概念があります。これは、参加者から集めた参加費(エントリーフィー)を原資として、それを勝者に賞金として分配する行為を指します。このような形態は、参加者同士が互いのお金を賭けて争っていると見なされ、賭博罪に該当する可能性が極めて高くなります。

一方で、DLOやプロツアーなどの公式大会では、賞金は主催団体やスポンサー企業から提供されています。これは、参加者が支払った参加費が直接賞金になるわけではないため、「相互的得失の関係」には当たりません。したがって、賭博罪の成立要件を満たさず、合法的に高額な賞金を受け取ることができるのです。

参加費が原資の賞金は絶対にNG!

友人同士の集まりや非公式なイベントで、「参加費一人3,000円で、優勝者が総取り」といった形式は賭博罪に問われるリスクが非常に高いです。大会に参加する際は、運営元が明確で、賞金の出所がスポンサーであることが明記されている公式な大会を選びましょう。

景品表示法との関係

景品表示法は、過大な景品付き販売による不健全な競争を防ぐための法律です。この法律では、一般懸賞における景品類の最高額は、取引価額にかかわらず10万円と定められています。(出典:消費者庁「景品規制の概要」

これをダーツ大会に当てはめると、プロライセンスを持たないアマチュアプレイヤーであっても、優勝賞金が10万円までであれば景品表示法の規制を受けずに開催可能、と解釈することができます。

過去にe-Sportsの大会で、プロライセンスを持たない優勝者の賞金が上限10万円に減額されたニュースがありましたが、それはこの法律が根拠となっています。

風営法との関係

風営法の規制対象となる営業形態(深夜0時以降にお酒を提供するなど)の店舗では、原則として遊技の結果に応じて賞品を提供することが禁じられています。

そのため、賞金付きのトーナメントは、風営法の適用を受けない店舗や、東京ビッグサイトのような専用のイベント会場で開催されるのが一般的です。

つまり、私たちが参加するような公式大会は、これらの法律をクリアできるよう厳格に運営されているんですね。法的にもクリーンな環境で、安心してダーツに集中できます!

アマチュアスポーツの賞金と大会規模別の相場

それでは、実際アマチュアが参加できる大会では、どのくらいの賞金が期待できるのでしょうか。これは大会の規模、グレード、そして自身の成績によって天と地ほどの差があります。

まず、最も参加しやすいハウストーナメントの場合、賞金が設定されていないことも珍しくありません。賞金が出る場合でも、その額は数千円から、多くても1万円~2万円程度が相場です。

このレベルの大会では、金銭的なリターンよりも、参加者同士の交流や名誉、そしてダーツバレルやフライトといった豪華な「賞品」が主な目的となることが多いです。

「DARTSLIVE OPEN JAPAN (DLO)」のような全国規模のオープントーナメントにステップアップすると、賞金の額も大きく跳ね上がります。

レベル別に分けられた各ディビジョンの決勝トーナメントに進出し、上位に入賞すれば、数万円から、トップディビジョンの優勝者には10万円を超える賞金が設定されていることもあります。もちろん、ここまでたどり着くのは容易ではありませんが、明確な目標としてモチベーションに繋がります。

そして、ダーツ界の頂点に位置するのが「SUPER DARTS」のような世界最高峰の招待制トーナメントです。基本的には国内外のトッププロが集う大会ですが、予選大会を勝ち上がることでアマチュアにも出場の道が開かれています。

この夢の舞台の優勝賞金は、なんと1000万円。まさに桁違いの金額であり、すべてのダーツプレイヤーの憧れとなっています。

賞金以上に価値ある「経験」

アマチュアの段階では、高額賞金を第一目標にするよりも、大会特有のプレッシャーの中で自分のダーツを投げる経験、自分より格上のプレイヤーの技術を間近で見る経験、そして新たなダーツ仲間との出会いといった、「経験値」を積むことに大きな価値があります。

賞金は、そうした努力と挑戦の結果としてついてくる「ご褒美」くらいに考えておくのが、精神衛生的にも良いかもしれません。

また、賞金だけでなく、スポンサーから提供される豪華な賞品も大規模大会の大きな魅力です。非売品の限定ダーツライブカードや、プロモデルの最新ダーツバレルセットなど、お金では買えない価値ある品が手に入る可能性も、大会参加の楽しみの一つと言えるでしょう。

初心者でも参加できるハウストーナメントの探し方

「大規模な大会はまだハードルが高い…」と感じる初心者の方にとって、まさにうってつけなのが、ダーツバーなどが主催するハウストーナメント(ハウスト)です。リラックスした雰囲気の中で、大会の基本的な流れ(エントリー、予選、決勝トーナメント)や、対戦相手への挨拶といったマナーを自然に学ぶことができます。

ハウストーナメントを見つけるための具体的な方法は、主に以下の3つです。

①行きつけのお店の情報を徹底的にチェックする

最も簡単で確実な方法です。普段から通っているダーツバーがあれば、店内に掲示されているポスターやフライヤーを注意深く見てみましょう。

また、お店のスタッフに「近々ハウストーナメントの予定はありますか?」と直接尋ねるのが一番早いです。常連客が多く参加するため、顔見知りと和やかな雰囲気で大会デビューを飾ることができます。

②近隣のダーツバーの公式サイトやSNSを巡回する

活動範囲にあるダーツバーの公式サイトやX(旧Twitter)、Instagramなどを定期的にチェックするのも非常に有効な手段です。多くの店舗がイベント情報を積極的に発信しており、大会のルールやエントリー方法、参加費なども詳しく記載されています。

気になる店舗があれば、フォローしておくと良いでしょう。

③ダーツ仲間との情報ネットワークを活用する

ダーツを通じて知り合った仲間がいれば、そのネットワークは貴重な情報源となります。「今度〇〇でハウストあるけど一緒に出ない?」と誘ってもらえることも少なくありません。情報交換はもちろん、共に練習し、大会に挑む仲間がいることは、モチベーションを維持する上で非常に心強いです。

ハウストーナメントの多くは、個人戦(シングルス)だけでなく、友人やその場でペアを組んだプレイヤーと参加するダブルス戦が主流です。一人でエントリーするのが不安な場合は、まずはダーツ仲間を誘ってダブルス戦から挑戦してみるのが非常におすすめです。

勝利の喜びを分かち合い、敗北の悔しさを共にすることで、より一層ダーツが楽しくなるはずです。

【2025年版】注目のダーツ大会年間スケジュール

アマチュアプレイヤーが参加、あるいはトップレベルの戦いを観戦できる注目の大規模大会は、年間を通じて全国各地で計画されています。ここでは2025年に開催が予定されている、特に注目すべき主要な大会をいくつかご紹介します。自分のレベルや目標に合わせて、参加を検討してみてはいかがでしょうか。

イベント名 開催時期(予定) 会場(主な開催地) 特徴
日本ダーツ祭り 2025 2025年9月20日(土)・21日(日) 東京ビッグサイト 入場無料。プロアマ問わないトーナメント、メーカーブース、体験企画が満載の日本最大級のダーツの祭典。
DARTSLIVE OPEN 2025 通年 東京、大阪、札幌など全国各地 プロアマ混合の日本最大級オープントーナメント。レベル別にクラスが分かれているため初心者でも安心して参加できる。
SUPER DARTS 2025 2025年11月29日(土)・30日(日) 豊洲PIT(東京) 優勝賞金1000万円。世界最高峰の招待制トーナメントだが、予選を勝ち上がればアマチュアも出場可能。
JET 通年 全国各地 こちらも全国を転戦する大規模ダーツトーナメント。プロアマ問わず誰でも参加が可能で、独自の雰囲気を持つ。

情報は必ず公式サイトで最終確認を!

上記の日程や会場はあくまで現時点での予定であり、変更される可能性があります。参加を検討する際は、必ず各大会の公式サイトで最新情報を確認し、エントリー期間、参加費、詳細なルールなどを正確に把握するようにしてください。

これらの大規模大会は、自身がプレイヤーとして参加するだけでなく、トップレベルの試合を間近で「観戦」するだけでも計り知れない価値があります。プロ選手のフォーム、戦略、そしてプレッシャーのかかる場面での精神力は、何よりの教材です。

ダーツのモチベーションを飛躍的に高めるためにも、ぜひ一度会場の熱気を体感してみることを強くおすすめします。

ダーツ大会でアマチュアが賞金を得るステップ

  • 大会エントリーに必要なレーティング(ランク)の目安
  • 「今日開催」の大会情報を効率的に見つける方法
  • 上手い人だけじゃない!入賞するための戦略
  • 主要ツアー「JAPAN」のアマチュア部門と賞金額
  • アマチュアからプロになるには?大会実績の重要性
  • ダーツ大会のアマチュア賞金事情まとめ

大会エントリーに必要なレーティング(ランク)の目安

「自分の実力で大会に出て、他の参加者の迷惑にならないだろうか?」という不安は、多くの初心者が抱えるものです。

しかし、その心配は全く必要ありません。ほとんどのアマチュア向け大会は、プレイヤーの実力に応じて参加クラスが細かく分けられているため、どんなレベルのプレイヤーでも自分に合った場所で真剣勝負を楽しむことができます。

そのクラス分けの基準となるのが、ダーツライブの「レーティング(Rt.)」です。これは、オンライン対戦対応ダーツマシン「DARTSLIVE」でプレイした際の、01ゲームとクリケットゲームのスタッツ(平均成績)から自動的に算出される1から18までの数値で、プレイヤーの実力を客観的に示す指標として広く使われています。

例えば「DARTSLIVE OPEN」では、このレーティングを基に以下のようにディビジョン(部門)が分けられることが一般的です。

ディビジョン分けの具体例

  • DIVISION 1 (AAフライト): Rt.13 ~ 18 (トップレベル)
  • DIVISION 2 (Aフライト): Rt.10 ~ 12 (上級者)
  • DIVISION 3 (BBフライト): Rt.7 ~ 9 (中級者)
  • DIVISION 4 (Bフライト): Rt.5 ~ 6 (中級~初級者)
  • DIVISION 5 (Cフライト): Rt.1 ~ 4 (初級者)

※大会によって区分は異なります。

このシステムにより、ダーツを始めたばかりのCフライトのプレイヤーが、いきなりトップアマであるAAフライトの選手と対戦するようなことはありません。自分と同じくらいのレベルの相手と競い合うため、初心者であっても気後れすることなく参加でき、入賞のチャンスも十分にあります。

自己申告は正直に!マナー違反「サンドバッキング」とは

エントリーの際、意図的に自分の実力より低いクラス(ディビジョン)で申告する行為は「サンドバッキング」と呼ばれ、ダーツコミュニティにおいて最も嫌われる重大なマナー違反の一つです。

大会の公平性を著しく損なう行為であるため、絶対にやめましょう。必ず自分の正しいレーティングでエントリーすることが、参加者としての最低限のマナーです。

プロテストを受験する際の推奨レベルとして、JAPANではAAフライト以上、PERFECTではAフライト以上といった目安が存在しますが、アマチュア大会に参加するのに「このレーティング以上でなければならない」という厳格な決まりは一切ありません。

ダーツが好きで、大会という特別な舞台で投げてみたいという純粋な気持ちがあれば、誰でも参加資格があるのです。

「今日開催」の大会情報を効率的に見つける方法

「今週末、急に予定が空いたから大会に出てみたい」「仕事帰りに、近所で今日やっている小規模なトーナメントはないかな?」そんな風に思い立った時に、すぐに情報を探せる方法を知っておくと、ダーツライフがさらに充実します。

即時性の高い情報を効率的に得るには、以下のデジタルツールを駆使するのが最も有効です。

X(旧Twitter)でのリアルタイム検索

最も手軽で、リアルタイムな情報を得るのに適しているのがXです。検索窓に「ダーツ 大会 東京」「ハウストーナメント 今日 神奈川」といった「ダーツ 大会・イベント名 + 地域名・日付」の組み合わせで検索すると、店舗や個人が発信している当日のイベント情報がヒットすることがあります。

ハッシュタグ「#ダーツ」「#ハウストーナメント」「#darts」などで検索し、最新の投稿をチェックするのも良いでしょう。

ダーツバーの公式サイトやSNSアカウントを巡回

普段から、行動範囲内にあるいくつかのダーツバーの公式サイトやSNSアカウント(X, Instagram, Facebookなど)をフォローしておくことをお勧めします。

ゲリラ的に開催される小規模なイベントや、当日エントリー枠がある大会の情報がタイムラインに流れてくることがあります。特に週末はイベントが集中しやすいため、金曜日の夜などにまとめてチェックしてみると、思わぬ情報に出会えるかもしれません。

ダーツ仲間とのコミュニケーションネットワーク

やはり最も確実で信頼性が高いのは、ダーツ仲間との情報共有です。共通の趣味を持つ仲間で作ったグループLINEなどで「今日どこかで投げられるイベントない?」と問いかければ、自分一人では見つけられなかった大会情報が得られるかもしれません。

日頃からダーツバーなどで積極的にコミュニケーションを取り、人の輪を広げておくことが、結果的に有益な情報に繋がります。

当日エントリーの際の注意点

「当日エントリー可能」と告知されている大会でも、参加人数には上限が設けられていることがほとんどです。人気の大会では、受付開始後すぐに定員に達してしまうことも少なくありません。

参加したい大会を見つけたら、できるだけ早めに会場へ向かうか、事前に店舗へ電話でエントリー枠の空き状況を確認することをおすすめします。

上手い人だけじゃない!入賞するための戦略

ダーツの大会で入賞するのは、必ずしもその中で最もレーティングが高い「上手い人」だけとは限りません。特にアマチュア大会では、技術以外の要素、つまり「戦略」が勝敗を大きく左右します。誰にでもチャンスがあるからこそ、ダーツの大会は面白いのです。

まず最も重要な戦略は、自分自身の強みが最大限に活かせる形式の大会を選ぶことです。

一発逆転の可能性がある「オートハンデ戦」を狙う

大会形式の一つに、プレイヤー間の実力差を埋めるために、ダーツマシンが自動でハンデキャップをつけてくれる「オートハンデトーナメント」があります。

レーティングが低いプレイヤーは01ゲームで高い持ち点からスタートできたり、クリケットで特定のナンバーが最初からオープンされていたりと、有利な条件で戦うことができます。この形式であれば、格上のプレイヤーに実力で劣っていても、戦略と集中力次第で勝利を掴むことが十分に可能です。

自分の土俵で戦う「レベル別トーナメント」で頂点を目指す

前述の通り、多くの大会はレーティング別にクラスが分かれています。自分の実力がCフライトであれば、まずは「Cフライトの部で優勝する」という具体的で達成可能な目標を設定できます。

自分と同じレベルの相手との真剣勝負は、技術的にも精神的にも非常に良い経験となり、次のステップへの大きな糧となります。

次に、技術以上に大切とも言えるのが、メンタルの管理です。普段の練習では出せるパフォーマンスが、大会本番で出せなくなってしまう最大の敵は「緊張」に他なりません。

大会の雰囲気に慣れるためにも、最初のうちは勝ち負けの結果を意識しすぎず、「まずは楽しむこと」「今の自分の力を出し切ること」を第一に考えましょう。場数を踏み、何度も参加するうちに、過度な緊張は適度な集中力へと変わり、自然と普段通りのプレイができるようになっていきます。

大会では、対戦相手への敬意を示す挨拶(試合前の「お願いします」、試合後の「ありがとうございました」)や、相手が投げている間は静かに待つといったマナーも非常に大切です。お互いが気持ちよくプレイできるよう、スポーツマンシップを忘れないようにしたいですね!

主要ツアー「JAPAN」のアマチュア部門と賞金額

日本のソフトダーツ界において、プロツアーの最高峰として知られているのが「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN(通称:JAPAN)」です。

年間を通じて全国を転戦し、トッププロたちが年間チャンピオンの栄誉と高額な賞金をかけて、年間18戦にも及ぶ熾烈な戦いを繰り広げます。(参照:Soft Darts Professional Tour JAPAN 公式サイト

ここで正確に理解しておくべき重要な点は、JAPANはあくまでプロライセンスを所持する選手のためのプロフェッショナル・トーナメントであるという事実です。そのため、アマチュアプレイヤーが直接JAPANのステージに参加して賞金を獲得する「アマチュア部門」というものは、厳密には存在しません。

しかし、アマチュアプレイヤーにとってJAPANが全く無関係かというと、そうではありません。JAPANの多くのステージでは、同じ会場で、アマチュアが参加できる大規模オープン大会「DARTSLIVE OPEN (DLO)」が同時開催されることが非常に多いのです。

これは、日本のトッププロたちが繰り広げる最高レベルの試合の熱気をすぐそばで感じながら、自分自身の試合に臨むことができる、またとない機会です。プロの緊張感や集中力を肌で感じることは、アマチュアプレイヤーにとって計り知れないほど貴重な経験となります。

JAPAN Division 1 出演料(賞金)の一例
順位 JAPAN (男子) JAPAN LADIES (女子)
優勝 120万円 50万円
2位 60万円 20万円
3位タイ 30万円 8万円
5位タイ 15万円 3万円

上記の表はプロが手にする賞金額ですが、同時開催されるDLOで上位に入賞すれば、アマチュアでも賞金を獲得することはもちろん可能です。JAPANの華やかな舞台は、アマチュアプレイヤーにとって「いつかは自分もあの場所で戦いたい」という、具体的で大きな目標を与えてくれる存在なのです。

アマチュアからプロになるには?大会実績の重要性

アマチュア大会で経験を積み、自分の実力に自信がついてくると、次に多くのプレイヤーが抱くのが「プロになりたい」という夢かもしれません。ダーツのプロになるには、プロ団体が年に数回実施するプロテストに合格し、プロライセンスを取得する必要があります。

現在の日本のソフトダーツ界には、主に2つのプロ団体が存在し、それぞれが独自のプロツアーを運営しています。

プロ団体 使用マシン 特徴 プロテスト推奨レベル
JAPAN(ジャパン) ダーツライブ 在籍プロ数が最も多く、近年急速に規模を拡大。賞金体系も魅力。 AAフライト (Rt.13) 以上
PERFECT(パーフェクト) フェニックス JAPANよりも長い歴史を持つ老舗団体。独自の文化と格式がある。 Aフライト (Rt.10) 以上

どちらの団体も、ダーツの実技能力を測る「実技試験」と、ルールやマナー、プロとしての心構えなどの知識を問う「筆記試験」に合格する必要があります。

特に実技試験は、普段の練習では出せるスタッツを、試験官が見ている極度のプレッシャーの中で叩き出さなければならず、付け焼き刃の練習では到底合格できません。

ここで非常に重要になるのが、アマチュア大会での実績と経験です。大会という独特のプレッシャーがかかる場面で、自分の実力を安定して発揮できたという経験は、プロテストという一発勝負の舞台に挑む上での、何物にも代えがたい大きな自信に繋がります。

また、様々なタイプのプレイヤーと対戦し、勝利や敗北を繰り返すことで、技術的にも精神的にも大きく成長することができます。

大会実績が未来の扉を拓く

アマチュア大会で優秀な成績を収めることは、プロになるための必須条件ではありません。しかし、その過程で得られる「プレッシャー下での成功体験」と「ダーツコミュニティ内での人脈」は、間違いなくあなたのダーツ人生において貴重な財産となります。

まずは目の前の一戦一戦を大切に戦い、経験を積んでいきましょう。

ダーツ大会のアマチュア賞金事情まとめ

  • アマチュアが参加できる賞金付き大会は全国に数多く存在する
  • 最も身近な第一歩はダーツバー主催のハウストーナメント
  • プロアマ問わず誰でも参加できるDLOは全国規模で開催される
  • 公式大会の賞金はスポンサー提供のため賭博罪には当たらず合法的
  • 参加者から集めた参加費を原資とする賞金分配は違法となるリスクがある
  • 景品表示法によりアマチュアの賞金は10万円が一つの目安となる
  • ハウストーナメントの賞金相場は数千円から1万円程度が一般的
  • 大規模なオープントーナメントでは実力次第で数万円以上の賞金も可能
  • 大会はレーティング別にクラス分けされているため初心者でも安心して参加できる
  • 自分の実力に合った大会やクラスを選ぶことが入賞への近道
  • 実力差を埋めるオートハンデ戦は格上の相手に勝てるチャンスがある
  • プロツアーJAPANにアマチュア部門はないがDLOが同時開催されることが多い
  • アマチュア大会でプレッシャーに打ち勝った経験はプロを目指す上での大きな自信となる
  • ダーツプロになるにはJAPANかPERFECTのプロテストに合格する必要がある
  • まずは勝ち負けを気にしすぎず大会の雰囲気を楽しむことから始めよう

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