※本ページはプロモーションが含まれています

ダーツフライトの付け方完全ガイド!リングや奥まで入らない対処法

ダーツボードに刺さるダーツとフライトのイメージ画像

「せっかく買ったマイダーツ、フライトがなかなか入らなくて指が痛い…」
「投げるとすぐにフライトが外れてしまって、拾ってばかりで練習にならない」

ダーツを始めたばかりの頃、誰もが一度はこんな経験をするのではないでしょうか。実は私も初心者の頃、新品のフライトが固すぎて奥まで差し込みきれず、投げるたびにポロポロと落ちてストレスを感じていた時期があります。「なんで自分だけこんなに外れるんだろう?」と悩み、上手い人のセッティングを盗み見たりしていました。

ダーツのフライトの付け方は、単に羽をシャフトに付けるという作業だけでなく、快適にプレイしてスコアを伸ばすための重要なセッティング(土台作り)の一部なんですよね。ここがしっかりしていないと、どんなに良いフォームで投げても道具が応えてくれません。

この記事では、基本となる折りたたみフライトの付け方から、リングの正しい向き、L-Flightなどの成形フライトの取り付け方、さらには一体型フライトのセッティングまでを網羅しています。また、多くの人が悩む「シャフトの奥まで入らない時のコツ」や「フライトが外れる原因と対策」、種類による装着感の違いについても、私の経験を交えて分かりやすく解説していきます。

この記事のポイント

  1. フライトの種類ごと(折りたたみ・成形・一体型)の正しい取り付け手順とコツが分かります
  2. 「奥まで入らない」「すぐ外れる」といったトラブルの具体的な解決策が分かります
  3. フライトリングやシャンパンリングの役割と正しい使い方が理解できます
  4. 自分に合ったフライトの選び方や保管方法を知り、長く愛用できるようになります

目次

図解!種類別ダーツフライトの付け方と基本手順

折りたたみフライト、成形フライト、一体型フライトそれぞれの特徴と適した人の比較チャート

まずは、ダーツのフライトの基本的な付け方を種類別に解説していきます。フライトと一言で言っても、昔ながらの折りたたみタイプから、最近主流の成形フライト、そして一体型まで、その構造は様々です。それぞれの特徴に合わせた正しい手順を知ることが、脱落などのトラブルを防ぐ第一歩ですよ。

折りたたみフライトのきれいな開き方と差し込み手順

フライトを90度に広げ、リングで固定する手順を示した図解

[画像指定:折りたたみフライトを十字(90度)にきれいに開いた状態の写真、または悪い例との比較図]

ダーツバーのハウスダーツ(お店のダーツ)などでもよく見かける、最もスタンダードなのが「折りたたみフライト」です。ポリエステルや紙などのシート状の素材を十字に組み合わせて使うタイプですね。価格が安くデザインも豊富なので、これを使いたいという人も多いはずです。

手順1:正確に90度に広げる

まず、パッケージから取り出したら、畳まれている4枚の羽を十字に広げます。ここでの最大のポイントは、4枚の羽がそれぞれ正確に90度になるように丁寧に広げることです。

適当に広げただけだと、角度がバラバラ(例えば80度と100度など)になりがちです。これだと空中でダーツが回転した際に空気抵抗のバランスが崩れ、ダーツが暴れる原因になります。指の腹を使って、根元からしっかりと広げてあげましょう。

手順2:シャフトの中心軸に合わせて差し込む

次に、シャフトの十字のスリット(溝)に合わせて、フライトを差し込みます。この時、ただ力任せに押し込むのではなく、フライトの中心軸とシャフトの中心軸がまっすぐになるように意識してください。

折りたたみフライトは、シャフトの爪がフライトを挟み込む「摩擦力」だけで固定されています。斜めに入ってしまうと接触面積が減り、すぐに外れる原因になります。また、紙製のフライトは無理に入れると折れ曲がってしまうので注意が必要です。

★ブルくまのワンポイント
折りたたみフライトは安くてデザインも豊富ですが、そのまま挿すだけだとどうしても外れやすいのが難点。後ほど紹介する「リング」を使うのが、快適に使うための必須テクニックですよ!

L-Flight(エルフライト)など成形フライトの取り付け方

[画像指定:L-Flightの穴にシャンパンリングをはめ込む手順の図解(カップの向きがわかるもの)]

今や多くのプレイヤーが愛用しているのが、L-style(エルスタイル)の「L-Flight(エルフライト)」に代表される「成形フライト」です。最初から90度に開いた状態で樹脂成形されているので、毎回広げる手間がなく、常に理想的な角度をキープできるのが最大の魅力ですね。

取り付け方は非常にシンプルですが、いくつか重要な手順があります。

シャンパンリングシステムの活用

L-Flight PROなどのシリーズは、フライトの中央に穴が開いており、ここに「シャンパンリング」という専用のパーツをはめ込んでからシャフトに装着します。

  • 手順1: フライトの穴にシャンパンリングを裏表間違えないように押し込む(カップの広い方が上)。
  • 手順2: リングごとシャフトに差し込む。

このリングがシャフトの先端を覆うことで、後続のダーツが突き刺さってシャフトが裂けるのを防いでくれるんです(これを「ロビンフッド」と言います)。ロビンフッドはシャフトを一撃で破壊してしまうので、この機能は経済的にも非常に助かります。

シャフトとフライトの間に隙間がない正しい装着状態と、隙間があるNG状態の比較写真

ここに注意!
成形フライトは折りたたみ式よりも素材がしっかりしている分、シャフトへの差し込みが少し固く感じることがあります。でも、ここで遠慮は禁物。「これ以上入らないかな?」と思ってから、もうひと押しすることが大切です。隙間があると、テコの原理ですぐに弾け飛んでしまいます。

初心者におすすめの一体型フライトのセッティング

ネジ込むだけで装着完了し、フライトが外れない一体型フライトのメリット図解

[画像指定:CONDORなどのシャフト一体型フライトの全体写真(つなぎ目がないことがわかるもの)]

「とにかく面倒なことは嫌だ!」「セッティング中にフライトが外れて集中力が切れるのを防ぎたい!」という方に私が全力でおすすめしたいのが、CONDOR(コンドル)のような「シャフト一体型フライト」です。

これはその名の通り、フライトとシャフトがひとつのパーツとして結合して成形されています。つまり、「フライトが外れる」という現象そのものが物理的に起こりません。これ、実際に使ってみると本当にストレスフリーで感動しますよ。

究極のシンプルセッティング

セッティング方法は全種類の中で最も簡単です。

  1. バレル(ダーツの持つ金属部分)のネジ穴を確認する。
  2. 一体型フライトのネジ山を合わせ、時計回りに回して取り付ける。
  3. 緩まないように「Oリング」などを噛ませて、最後の一締めをする。

フライト部分をいじる必要は一切ありません。特に初心者のうちは、床に落ちたフライトを拾いに行く時間よりも、一本でも多く投げてフォームを固める時間の方が大事ですから、この「ゼロストレス」な環境は上達への近道と言えるでしょう。

(もしフライトだけでなく、シャフトの長さ選びやセッティングによる飛びの違いについてもっと詳しく知りたい方は、【ダーツ】シャフト長さのおすすめ|飛びが変わる選び方とセッティング術の記事も参考にしてみてください)

フライトの回るタイプ(スピン)と固定タイプの違い

ダーツのシャフトにおける「ロック(固定)」と「スピン(回転)」の特徴とメリット・デメリット比較表

[画像指定:スピンタイプ(回転)とロックタイプ(固定)のシャフト構造の違いや、回転するイメージ図]

フライト選びでよく聞かれるのが、「回るタイプ(スピン)」と「回らないタイプ(ロック/固定)」どっちがいいの?という疑問です。

Fit Flight(フィットフライト)やサイレントシャフトなどを選ぶ際、シャフトの種類によってこの機能が決まります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

タイプ 特徴 メリット・デメリット
ロック(固定) フライトがガッチリ固定されて動かない 【メリット】 ダーツを構えた時、フライトが顔や指に触れても動かないので、グリップや精神状態が安定しやすい。
【デメリット】 後続のダーツが当たった時、衝撃を逃がせずに弾かれることがある。
スピン(回転) フライトがクルクル回る 【メリット】 すでに刺さっているダーツに後続のダーツが当たった時、フライトが回転して衝撃を逃がすので、弾かれにくく(グルーピング有利)、軌道が逸れにくい。
【デメリット】 構えた時にカチャカチャ動くのが気になって集中できない人がいる。

初心者のうちは、ダーツを持った時にフライトがカタカタ動くと気になってしまう(集中できない)ことが多いので、まずはロックタイプから始めて、慣れてきたらスピンを試してみるのが王道のステップかなと思います。

(スピンシャフトのメリットや構造、自分に合うかどうかの判断基準についてより深く知りたい方は、ダーツ フライトの回るタイプの謎!スピンシャフト完全ガイドで詳しく解説しています)

  ダーツの羽(フライト)の種類による装着感の比較

フライトには「スタンダード」「シェイプ」「ティアドロップ」「カイト」など様々な形状がありますが、実は形状によって「付けやすさ」や「装着感」も微妙に異なります。

面積と装着負荷の関係

例えば、面積の広い「スタンダード」は、空気抵抗を大きく受けるため、飛行中のシャフトへの負荷も大きくなりがちです。そのため、しっかり奥まで差し込んでおかないと、空気抵抗に負けて外れやすくなる傾向があります。逆に細い「スリム」などは空気抵抗が少ない分、投げた時の手応えが軽く、外れるリスクも多少減ります。

システムによる装着感の違い

装着感という点では、形状よりも「メーカーごとのシステム」の違いが大きいです。

  • プッシュイン方式(Fit Flight等): 「カチッ」というクリック感があり、どのくらい入れればいいかが明確で分かりやすい。力があまり要らない。
  • 差し込み方式(L-Flight、折りたたみ): 摩擦で止めるため、新品時はかなりキツい。「ググッ」と押し込む感触。
  • ネジ込み方式(8 Flight等): フライト自体をネジで回して固定する。絶対に抜けない安心感がある。

フライトリングの役割と正しい付け方の順序

[画像指定:フライトパンチで穴を開けてリングを装着する手順、またはスロットロックリングの拡大写真]

折りたたみフライトを使うなら、絶対にセットで使ってほしいのが「フライトリング(シャフトリング)」です。これがあるだけで、フライトの持ち(寿命)と固定力が劇的に変わります。

リングの役割は、シャフトの先端にある爪(フライトを挟む部分)を外側から内側に締め付けて、フライトを強力に挟み込んで固定することです。

推奨手順:スロットロック(穴あけ加工)

リングには「ただ通すだけ」の使い方と、「穴を開けて固定する」使い方がありますが、圧倒的に後者がおすすめです。

  1. フライトに「フライトパンチ」という専用工具で穴を開ける。
  2. 開けた穴にリングをはめ込む。
  3. リングごとフライトをシャフトの溝に差し込む。

この「リングごと差し込む」というのがポイントです。こうすることで、リングがシャフトの爪を内側に強く絞り込み、同時にフライトの穴にリングが引っかかるため、引っ張っても簡単には抜けなくなります。

金属製リングを使う場合の穴あけ加工の必要性

「フライトに穴を開けるパンチなんて持ってないよ!」という方もいると思います。確かに、金属製のプレミアムシャンパンリングやシャフトリングを使う場合、穴あけ加工は必須なのでしょうか?

結論から言うと、「スロットロック(シャフトリング)」を使うなら必須、「シャンパンリング」なら不要(最初から開いているため)という区別が必要です。

折りたたみフライトの場合

折りたたみフライトの場合、穴を開けずにリングをシャフトに通してからフライトを挿す方法もあります。しかし、これでは「シャフトの爪を締める」効果しか得られません。フライト自体は摩擦のみで止まっているため、やはり抜けやすいままです。

金属製リングは重量があり、ダーツの重心バランスを後ろ(セッティングの後方)に持っていきたい時にも役立ちます。その効果を最大限活かすためにも、専用パンチ(1,000円〜2,000円程度)を入手して、しっかり穴あけ加工を行うことを強く推奨します。

シャンパンリングの装着方法と対応する種類

L-styleのフライトシステムを使う際に欠かせない「シャンパンリング」。これ、実は「シェルロック」と見た目が似ていて間違いやすいので注意が必要です。

ここが違う!似ている2つのパーツ

  • シャンパンリング: L-Flight PROなど、最初から穴が開いている成形フライト用
  • シェルロック: 折りたたみフライトに穴を開けて使うためのキャップ。

この2つには互換性がありません。シェルロック用の穴にシャンパンリングは入りませんし、その逆も然りです。

素材による違い

シャンパンリングには主に2種類の素材があります。

  • プラスチック製: 軽量。フライトに付属していることが多い。重心を変えたくない人向け。
  • 金属製: 重い。ダーツの後ろ側を重くしたい人や、キラキラした見た目でカスタムしたい人向け。耐久性が高い。

装着は簡単で、フライトの穴にカップ状のリングをはめ込み、そのままシャフトに挿すだけ。カチッとハマる感覚が気持ちよく、シャフト保護性能も抜群です。(出典:L-style Global『L-styleガイド』

ダーツフライトの付け方で失敗しないコツ

基本の手順は分かっても、実際にやってみると「あれ?うまくいかない」ということがあります。ここでは、よくあるトラブルとその解決策を、私の実体験を元にお話しします。

シャフトの奥までフライトが入らない時の差し込みのコツ

上下に揺らす、ハンカチを使う、爪を広げるなど、硬いフライトを奥まで入れるコツの図解

[画像指定:【重要】フライトが奥まで刺さっているOK例と、隙間があるNG例の比較写真]

これ、一番多い悩みだと思います。「壊れそうで怖い」と思って、中途半端な位置で止めてしまっていませんか?

実は、フライトとシャフトの間に隙間があると、着弾時の衝撃でテコの原理が働き、フライトが外れやすくなる原因になります。メーカー推奨は「隙間ゼロ」です。

これで解決!差し込みの裏技

1. 上下に揺らしながら入れる
真っ直ぐ押し込んでも入らない時は、フライトを上下に細かく揺らしながら(グリグリとねじ込むイメージではなく、ジワジワと押し進めるイメージで)力を加えてみてください。

2. ハンカチで包んで押し込む
素手だと滑って力が入らないことがあります。ハンカチやティッシュでフライトを包んで、指が滑らないようにしてグッと押し込みましょう。「親指が痛くなるくらい」が、実は正解の固さだったりします。特に新品のカーボンシャフトなどは非常に硬いので、この方法が有効です。

3. 爪を少しだけ広げる
どうしても入らない場合、シャフトの爪の先端を、ダーツのチップなどでほんの少しだけ広げて「呼び水」を作ってあげると、スッと入りやすくなります。

ダーツのフライトがすぐ外れる原因と対策

奥まで刺さっていないことによる隙間や、シャフトの爪の緩みが原因でフライトが外れる仕組みの図解

投げた瞬間にフライトが飛んでいったり、ボードに刺さった衝撃でポロッと落ちたり…。これには明確な原因があります。

原因1:奥まで刺さっていない

先ほどもお伝えした通り、これが最大の原因です。1mmでも隙間があると、そこがクッションになって衝撃を吸収できず、外れる力に変わってしまいます。まずは「完全挿入」を確認しましょう。

原因2:シャフトの爪の緩み・寿命

意外と見落としがちなのが「シャフトの寿命」です。プラスチック製のシャフトは、何度も着脱を繰り返したり、後続のダーツが追突したりすることで、徐々に爪が開いて保持力が落ちてきます。
「最近よく外れるな」と思ったら、シャフトを新品に交換してみてください。嘘のようにピタッと止まることが多いですよ。

(もしフライトが外れるだけでなく、ダーツ自体がボードに刺さらず弾かれてしまう悩みがある場合は、ダーツが刺さらない?原因と対策、改善のコツを徹底解説の記事もあわせてご覧ください)

グルーピング時にフライトが弾かれるのを防ぐ工夫

ダーツが上手くなってくると、同じ場所に3本集める「グルーピング」が出来るようになります。嬉しい反面、先に刺さっているダーツに弾かれて(バウンスアウト)、得点にならないことが増えてきます。

これを防ぐには、以下の工夫が有効です。

対策 効果
スピンシャフトを使う フライトが回転して、後続のダーツの衝撃を逃がしてくれる。
柔軟性のあるフライトを使う CONDOR(柔)のような柔らかい素材の一体型フライトは、グニャリと曲がって後続のダーツを通してくれます。
フライトプロテクターを使う 折りたたみフライトの後ろに付ける小さなアルミパーツ。フライトの変形を防ぎ、後続ダーツを受け流します。(ただし突起で弾かれるリスクもあり)
フライトを小さくする スタンダードからシェイプやスリムに変更し、物理的な干渉面積を減らす。

変形を防ぐケース収納とフライトの付け方まとめ

カバンに直接入れるNG例と、ドロップインケースやフライトケースを使用したOK例の比較

最後に、大切なフライトを長持ちさせるための収納についてお話しします。成形フライトや、きれいに広げた折りたたみフライトを、そのままカバンに入れたり、無理やり財布に入れたりしていませんか?

フライトが潰れて変形してしまうと、飛びが不安定になるだけでなく、シャフトへの装着もスムーズにいかなくなります。シャフトに装着したまま収納できる「ドロップインケース」や、成形フライト専用の「フライトケース」に入れて持ち運ぶのがマナーであり、上達への近道です。

【まとめ】ダーツ フライト 付け方の重要ポイント

  • 折りたたみフライト: 90度にきれいに広げ、できれば穴あけ&リングで固定する!
  • 成形フライト: 根元まで隙間なく、恐れずにガッチリ押し込む!
  • 一体型フライト: 初心者には最強の味方。緩まないようOリングなどを活用する。
  • トラブル対策: 「奥まで入れる」が基本中の基本。消耗したら早めに交換。

種類ごとの付け方のポイントと、共通の注意点「奥まで入れる」をまとめた図解

たかがフライトの付け方、されど付け方。ここをしっかりマスターすれば、プレイ中のストレスが減って、もっと投げるのが楽しくなりますよ!ぜひ、自分に合ったセッティングを見つけて、快適なダーツライフを送ってくださいね。

安定したセッティングが安定したスローを作るというメッセージ画像

-ダーツの基礎知識
-